開発episode:INOX(イノックス) ケトル

イノックスケトル
「ケトルのオードリーを作ろう。」
2006年1月。この言葉からプロジェクトはスタートした。

クックベッセルは、日本で始めて笛吹きケトルを作った由緒あるメーカーである。
日本では、「やかん」といわれていた時代にケトルという新しい存在に進化させ、これまでにも沢山のケトルを市場に送り続けてきた。
その高い評価は日本にとどまらず、世界でもよく知られたメーカーである。
社長の湯浅さんとはお目にかかるたびに、「いつか一緒に仕事をしたいですね。」
という言葉を交わしながら10年以上の月日が経っていた。
そしてようやく実現したコラボレーションであった。
15年もケトルの開発に携わってきた優れたインハウスデザイナーの、
大出耕一郎さんに設計・ディテールデザインをお願いし、
定期的なミーティングを重ねながら、進行させていった。
始めに、クックベッセルがこれまでに生み出した多くの製品と試作品を拝見した。その中にもち手を折りたたみフラットにすることが出来るユニークなアイデアのあるケトルを発見した。

イノックスケトル
技術・機能・造形性に、使う方への思いやりを備えた商品にしようと方向性が決まった。
あのローマの休日のオードリーヘップバーンのように繊細で愛らしくそして強さを持ち合わせた凛としたケトルを・・・・プロジェクトのメンバーは、そうしてイメージのベクトルを合わせていった。



イノックスケトル
どの家庭のキッチンにもケトルは存在していると思う。
フライパンや鍋は仕事を終えて戸棚の中に収納された後もケトルは、ガステーブルの上に鎮座しているのではないだろうか?
ならば凛としたたたずまいはもちろん、フラットになる持ち手の上に調理中の鍋やボールが置けたらどうであろう・・・・・
取っ手がフラットになれば、冷蔵庫の中にも入れることや、しまうことも可能なのだ。

イノックスケトル



イノックスケトル
そしてケトル最大の仕事は湯沸しである。
熱を有効に伝え、炎を逃さないΦ230ミリの大きな底面は、ワイドボトムにもかかわらず、上面へのテーパーの効果と101ミリ(収納時)の高さが人の目には大きく感じさせないフォルムを生み出した。
掴みと蓋の間には、熱が伝わりづらいように天然木を使用し、高級感も加わった。
価格的にも中国生産を考えたが、湯浅社長の判断で品質や技術に自身のあるメードインジャパンにこだわり投資額を抑えることより、ユーザーに納得してもらえる笑顔を目標に完成を迎えた。

「INOX」の誕生である。

今では、知人・友人が結婚するという話を聞いたときに必ず送っている自信のケトルである。
written by hide

 

INOX(イノックス)

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クックベッセル株式会社
COOKVESSEL CO., LTD.
住所:栃木県足利市羽刈町576-3
http://www.cookvessel.co.jp/ [外部リンク]