アニマルラバーバンドSTORY

「これを見て!」と差し出された友人の手のひらには、動物のカタチをしたかわいい輪ゴムがありました。それは、使い捨てにされがちな輪ゴムを、愛着を持って長く使ってもらえるようにと考えられたものでした。
「こんなに楽しいデザインを眠らせておくのはもったいない。みんなに使ってもらえるように、ぜひ商品化しましょう!!」
そうしてアニマルラバーバンドのプロジェクトは始まりました。
身近なものだからこそ、カタチにも材料にもさまざまな工夫がされています。
素材には安全で、長持ちするシリコーンゴムを使用し、モチーフには親しみやすい動物たちをセレクトしました。
第1弾は、誰もが一度は行ったことのある動物園がテーマの“Zoo”です。
2002年の夏、ニューヨークで開催された“NYGF/accent on design”で初めて発表され、記念すべき最初のオーダーは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)からでした。その後、日本での発売を経て、ロンドンの“100%Design”、フランクフルトの“Ambiente”、パリの“Maison & Objet”と、世界各国の主要な展示会で発表されました。
初めてアニマルラバーバンドを手に取ったとき、人々の反応は、どこの国でもみんな同じです。引っ張ってもまた元のカタチに戻るかわいらしい動物たちに、思わずにっこりしてしまいます。
2004年には、さらに身近な動物をモチーフとした“Pet”が発売され、その後も恐竜がモチーフの“Dino”、牧場がテーマの“Farm”と仲間を増やし続け、今では世界約30カ国で2000万匹以上のアニマルラバーバンド達が生息しています。

Zoo
(2002年8月発売)
+dブランドとして初の製品。 ニューヨーク近代美術館が 最初の顧客となる。

Pet
(2004年9月発売)
第2弾は、誰もが身近に感じる動物たちを集めたペット。

Farm
(2010年3月発売)
最新デビューは牧場の親子たち。牧羊犬も。それとも狼?

Dino
(2007年6月発売)
「ランチボックスなどにも使える大きめサイズがほしい」という要望に応えてできた恐竜モチーフのディノ。

アニマルラバーバンドは、ただカタチがかわいいだけの輪ゴムではありません。その素材にも、徹底的にこだわりました。
アニマルラバーバンドには、一般のシリコーンよりも3倍以上の強度、伸長度をもつ「超高伸長シリコーン」が使われています。この新素材は、日本の素材メーカーの協力でアニマルラバーバンドのために特別に開発・製造したシリコーンです。
耐候性に優れ、新品の時の性質が普通の輪ゴムに比べ長期間にわたり保たれるので、いつまでも永くお使いいただけます。
さらに、耐熱温度は190℃と熱に強く、電子レンジや熱湯で使用でき、料理にも大活躍です。耐冷温度も-40℃なので、冷蔵庫や冷凍庫で長く使っても平気です。
また、万一誤って口に入れてしまっても、人体に無害なので安心です。