デザイナーinterview:關 博旨さん

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今回紹介するのは「Sheep」のデザイナー關 博旨さんです。

關さんは1978年大阪生まれ。2004年京都工芸繊維大学大学院修了。住宅設備機器メーカー勤務を経て、生活雑貨ブランドの契約デザイナーとして家具や玩具、ステーショナリーなどをデザインする傍ら、フリーランスとしても活動されています。

ご自身がデザインした商品について、思いついたきっかけやコンセプトなどをお聞かせください。

關さん:緩衝材という、普段は脇役の素材を主役にしたいという思いを持った型抜き加工会社さんとの出会いがきっかけです。

「型抜き」というシンプルな加工技術だけを使って、どうすればクッション素材を楽しんで使ってもらえる日用品にできるだろうか?というのがこの商品開発の始まりでしたが、やはり素材の特性である弾力性と軽さを活かすのが良いと考えてアイデアを出しました。

KONCENTスタッフ(以下K):重量は大きいひつじでたったの2g。1円玉2枚分ですね。笑 關さんがこのアイデアを持って来てくださったのはうま年の2014年でしたが、来年はひつじ年だ!ということで、ひつじ年生まれの開発スタッフ2名は商品化を急ぎました。笑

Sheepのおすすめの使い方やポイントはありますか?

關さん:小さい方はとても軽いので、イヤホンケーブルとして使えば、他の素材で出来たものより耳が引っ張られる感覚が小さく快適です。大きい方はスマートフォンの充電ケーブルなどを巻いておくのに便利です。好きなコード巻き付けたまま飾っておいても愛らしいオブジェになります。

K:私は旅行の際に本当に重宝しています。軽くて荷物にならないのが魅力的です。KONCENTのお客様でSheepに毛糸を巻いて飾るのに購入された方もいらっしゃったとか。

 

デザインに興味を持ったきっかけはなんですか?

關さん:幼稚園の頃から工作が好きで、小学生の時に親からデザイナーという職業がある事を教えてもらい、どういった事をするのかも知らずにデザイナーになると決めていました。

K:きっかけは幼少期という方がやはり多いですね。小学生の頃から将来の夢が一貫して決まっていたのですね!

 

最近凝っていることはなんですか?

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關さん:海外のスーパーやホームセンター、荒物屋に行く機会を見つけては気になった現地の日用品を収集しています。

場合によっては食事をしたレストランで気になった物を、お店の人に頼んで頂戴する事もあります。

主に道具の収集がメインなのですが、自分が知らなかった、その土地ならではの文化が染み付いているのが面白く、構造や素材の使い方のヒントにしています。妻には置き場所がないと怒られていますが、ついつい持ち帰ってしまいます。

K:どれもすごく素敵ですね。かっこいいです!!昔から使用されている日用品って使いやすくて理にかなっているデザインが多いですよね。

 

休日の過ごし方は?お気に入りの場所などはありますか?

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關さん:育児です。子どもが好きな電車を眺めながら過ごせる公園で、デザイン以外の事に没頭します。

といっても頭の片隅では常にアイデア出ししてしまいますが。

K:やっぱり男の子は電車が好きなのですね〜。微笑ましく、いい時間ですね。

 

 

 

 

是非、關さんの作業場(アイデアが生まれる場所など)を見せてください!

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關さん:収集した物がいつでも手に取れるように、素材ごとに入れてある棚です。

アイデア出しが煮詰まった時などに、中の物を手に取っていじって頭をリセットし、ここからまたアイデアが生まれます。

 

K:どれも気になります!!様々なデザインのかけらが日常にあって、それらがきっかけとなって關さんのデザインが生まれるのですね。

 

今後の展開について教えてください。

關さん:クライアントさんごとに異なる想いや要望、困りごとに的確に応えられるように勉強し続けたいと思います。

K:2015年ひつじ年最初のインタビューは關さんでした!ご協力いただき、ありがとうございました!

 

關さんのデザインはこちら↓