デザイナーinterview:馬渕 晃さん

 

20091203_1000361[1]「CUPMEN(カップメン)」のデザイナー、馬渕晃さんに伺いました。

 
馬渕さんは設計事務所に勤務する傍ら、
ご自身のデザイン活動をしておられます。
Tokyo Midtown Award 2009をはじめ、
さまざまなコンペティションで受賞されています。
 
 
 

 

 

 CUPMENについて、考えたきっかけやコンセプトなどを教えて下さい。

 
 
20091203_1000373[1]馬渕さん:カップラーメンにお湯を注いだ後、付属のシールや身の回りの文房具などでフタをしていたのですが、なんだかあじけないなーと思ったのが最初のきっかけです。
CUPMENはカップラーメンにお湯を注いだ後、めくり上がりそうになるフタを一生懸命おさえながら身体の色を変えて食べごろを教えてくれます。
フタを押さえていない時間のほうが多いのでその時の状況を考えデスクやキッチンにちょこっと置いておけるように工夫しました。
フタ押さえ以外にも近くにおいて楽しんでもらえると嬉しいです。 

 

 

 
 
20091203_1000371[1]KONCENTスタッフ(以下K):オフィス内でカップラーメンを食べる時にスタッフたちも使っています。ポツーンとした表情が、何とも言えずかわいいですね。
 
→じつは顔があるんです。
 
 
 
 
 

 

 

 

 KONCENTショップで印象に残っているものがあれば教えてください。

馬渕さん:400eachfireです。

どちらも使用している時、使用していない時、それぞれの美しさがあります。

また、手に触れたとき400eachは透明感をそのままの軽さで感じましたし、Fireは火の形からずっしりとした重さを感じました。見るだけではなく触れることでも何かを感じさせるデザインだと思います。

K:使わないときにも美しくまとまってみえることは、デザイン的な配慮があるということなのでしょうね。使っていない時にも、見ると何となくほころんでしまうCUPMENにも、馬渕さんの配慮の視点が生きていますね。

デザインに興味を持ったきっかけは?

馬渕さん:小さい頃、機械設計をしていた父親の机からトレッシングペーパーを発見して
透ける紙の面白さにはまり、その頃流行っていたウルトラマン怪獣カードで
日々トレースに明け暮れ絵を描くこと、楽しさを覚えました。
 
同時期、家の増築や建て替えを行っており、その時の大工さんを見て
「かっこいい!」と思い、自分の手で何かを作る人になりたいと思いました。

 因みに、この頃の親からの誕生日プレゼントは
ベニヤ板と大量の釘、ハンダとハンダごてとかでした。笑
 
K:馬渕さんの普段のお仕事にもつながっていく、楽しいエピソードですね。
トレーシングペーパーやプラ板って、はまってしまう時期がありますよね。
それに、プレゼントにハンダごてをくれるご両親のセンスに脱帽です!笑
なかなかありませんよ!選ぶべくして選んだ道なのかも知れませんね。
 
 

最近凝っていることはなんですか?


20091203_1000363[1]
馬渕さん:健康管理です。
とくに腹筋は身体の中心なので一番大切!と
元世界チャンピオンの輪島功一さんがおっしゃってました。

K:腹筋、一番大切・・・。運動不足のわたしには耳が痛いお言葉です。

輪島さんがそうおっしゃっるならわたしもがんばります。

 

ご自身をひと言で表すと?


馬渕さん:「甘ちゃん」

ケーキをはじめ無類の甘党であり、そして自分に対しても甘いです。
自分に厳しくなれるよう修行中です。

K:腹筋の筋トレができる方は、自分に甘くないと思いますよ!

休日の過ごし方は?または、お気に入りの場所などはありますか?

馬渕さん:5年目になる貸し農園(畑)で野菜と対話しています。

あとは吉祥寺井の頭公園内にある動物園へよく行きます。
(年間パスを購入したので、もとをとるために・・・)
植物や動物には人間が忘れかけている生命力の強さを感じます。

K:畑をしていらっしゃるんですね。井の頭公園はKONCENTスタッフもよく行きます。もしかしたらすれ違っていたりして。

尊敬するデザイナーやアーティストはいますか? 

馬渕さん:佐々木マキさんと手塚治虫さんです。
佐々木マキさんのイラストはいつ見ても心が引き込まれます。
手塚治虫さんは一言で言うのは難しいですが、何もかもひっくるめてすごいの一言です。
デザイナー版ブラックジャックがあったら読みたいです。

K:そういえば、馬渕さんはイラストも描かれるんですよね。

佐々木マキさんは絵本やマンガでのご活躍もさることながら、村上春樹さんの本のカバーでも知られていますね。手塚治虫さんがもしデザイナー版ブラックジャックを描いていたら、わたしもぜひ読んでみたいです!


今後の展開について教えて下さい。

渕さん:何事にも一生懸命とり組み、ものづくりをしていきたいと思います。

どうもありがとうございました。
次のアイディアも楽しみにしています!

馬渕さんのウェブサイトはこちらから↓
http://www.akiramabuchi.com


馬渕さんデザインの商品はこちらから
CUPMEN(カップメン)