デザイナー interview:吉田智哉さん

20100519_1144516[1]今回ご紹介するのは、Arch Ruler(アーチルーラー)のデザイナー 吉田智哉さんです。
吉田さんは家電メーカーにデザイナーとしてつとめる傍ら、ご自身でも活動されています。
Arch Rulerは、吉田さんが大学在学中に行われた、+dワークショップから生まれたデザインです。

■ Arch Rulerについて、思いついたきっかけやコンセプトなどをお聞かせください。

吉田さん:曲がっているためにとりやすく、押さえやすく、なくしにくい定規です。
定規を使ってきた中で、経験してきた不便な点を解消するためのデザインを考えていたときに浮かんだアイディアでした。
koncentスタッフ(以下K):アーチ型には使い勝手をよくするための秘密があるんですか?
吉田さん:曲がっていることで、線を引くときに力が均等にかかって押さえやすく、持つところができるので取りやすくなりました。机の上でノートや紙の下敷きになってしまっても、真っ平らにならず目立つので見つけやすいです。曲がっていることを分かりやすく伝え、平行線を引く時にも使えるグラフィックが施されています。

K:形状に一工夫するだけで、いろんなことが解決できるんですね。
■ KONCENTショップで印象に残っているものがあれば教えてください。
 
吉田さん:OTTAIPNU(オッタイピイヌ)のバスマットです。
ishi koro(イシコロ)chikurin(チクリン)が印象に残っています。

展示会で自分のブースの隣に鈴木マサルさんのブースがあり、
そこで見せていただきました。家に欲しいです。

 

 

 

K:OTTAIPNUのバスマットは触感がおもしろいですよね。

パイルの糸目がぎゅっとつまっていて、踏むとキュッキュとします。

しっかりとした厚みもあって頑丈なのでスタッフもおすすめの一点です。

 

 

 

■ デザインに興味を持ったきっかけは?

 

吉田さん:幼少の頃から絵と工作が好きだったので、高校生の頃には自然とモノ作りに関わる仕事に興味が沸きました。それもあって大学はデザイン科に進学し、プロダクトデザインを含む様々な分野のデザインを学びました。

身の回りに便利な物が溢れている中で、ただ形を作るだけではなく、

楽しさや心地よさなどのプラスの価値を作り出すことに興味を持ちました。

 

K:プロダクトデザインは範囲が広いのも魅力のひとつですね。

 

■ 最近凝っていることはなんですか?


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吉田さん:自転車です。

150kmロングライド帰省を計画中です。
昨年は道半ばで心が折れて電車で帰ったんですが今年こそは、、と今はやる気です。

K:かっこいいのに乗ってらっしゃいますね。

 

 

 

■ 自分を一言で表すと?

吉田さん:普通です。

K:色々な方を悩ませてしまっているこの質問ですが、吉田さんの場合は自称普通の人なわけですね。笑

 

■ 休日の過ごし方は?お気に入りの場所などはありますか?


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吉田さん:海を見に行くのが好きです。サーフィン、散歩とか何かと行く機会が多いです。

K:ここにも海好きが。海へ行くとなんだかこころが落ち着くから不思議です。

 

 

 

■ 尊敬するデザイナーやアーティストはいますか?

吉田さん:ウォルフガング・ティルマンズです。

ありふれた日常の中から斬新な視点を見出す感覚がすごい、
と勝手に参考にしています。

K:写真家でターナープライズも受賞されているとても有名な方ですね。

 

■ 今後の展開について教えてください。


吉田さん:今年は海外の二つの展示会へ連続出展し、多少息切れ気味です。

残りはゆっくりじっくり活動していきたいと思います。

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吉田さん、どうもありがとうございました。
今後の活動が楽しみですね。

 

 

吉田さんのホームページはこちらから
http://www.ytomo.com/[外部リンク]