デザイナーInterview:大木 陽平さん

今回は、Birdie Paper Knife のデザイナー 大木陽平さんにお話を伺います。


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Birdie Paper Knife は今年11月にプラスディーから発表され、ドイツのDesign Plus award を受賞しました。
大木さんはデザイン事務所で働く傍ら、この他にもコクヨデザインアワードをはじめとする様々なコンペティションで受賞されています。

 

 

Birdie paper knife について、思いついたきっかけやコンセプトなどをお聞かせください。

 

大木さん:いらなくなった紙を、メモ用紙として切り分けるのにペーパーナイフを使っていて、ざっくりと紙を切る使用感が気持ち良いいな、と思っていました。

そこから、自分でも何か考えられないかと思うようになり、最初はメモがまとめられるように針状の台座に刺さっているものを考えたんです。

そのときのモチーフは、風見鶏だった気がします。

 

KONCENTスタッフ(以下K):風見鶏から小鳥になったとは。
Birdie の揺れる動きと、風見鶏の風向きを示して回る動きはつながっていたんですね

KONCENTショップで印象に残っているものがあれば教えてください。


大木さん:まず、「クサ」ですね。揺れるつながりで。いくつか窓際に並べたいですね。
「コップ」も気になっています。コロコロを使う用途が生まれたら、これですね。
「ガムフック」は実際に使っていまして、大振りな使用感が気に入っています。

K:ガムフックを実際に使ってくださってると聞いて嬉しいです!ありがとうございます!

 

KUSA
KUSA
Kop
Kop
GUMHOOK
GUMHOOK

デザインに興味を持ったきっかけは?


大木さん:高校の卒業に差し掛かったころ、進路を決めなきゃならくて、なんとなくソファとか椅子作ってみたいな思い、その時に職人的なアプローチとデザイナー的なアプローチがあると知ったのがきっかけです。


K:なるほど。そういえば、Birdie の開発中、モデルをご自分でたくさん作ってきてくださいましたね。その結果あのきれいな柔らかいラインが出来上がりました。大木さんならデザイナーでも職人でもいけそうな気がします。


最近凝っていることはなんですか?

20111219_1430126[1]大木さん:星新一さんの本をよく読んでいます。
短編なので、いつでもキリ良く読めて、通勤の電車の中でよく読んでいます。もちろん、内容も大好きです。


K:ちょっとユーモラスだったり皮肉が入っていたりして、おもしろいですよね。
KONCENTスタッフの中にも星新一さんファンが数名おります。

(写真:星新一さんの本。「和田誠さんの挿絵も素敵ですね。」と大木さん。)


 

自分を一言で表すと?


大木さん:社交的な人見知りですかね。

K:人見知りだったんですか?大木さんはおもしろいので、人見知りしなくても、たぶんどこへ行っても受け入れられますよ。


休日の過ごし方は?お気に入りの場所などはありますか?

写真:大木さん愛用のどてら
写真:大木さん愛用のどてら

大木さん:お茶しに行ったり、本屋に行ったり、ショッピング行ったり、食事に行ったりとのんびりブラブラしています。


最近は寒くなってきたので、布団の中であったり、コタツの中であったり、お風呂の中であったりと暖かいところがお気に入りです。



K:最近さむいですよね。できるだけ布団の中にいたいですよ。


 

 

尊敬するデザイナーやアーティストはいますか?

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大木さん:ジャスパー・モリソンさんです。普通の形の良さを最大限に引き出しておられるかと。グローボールがとてもお気に入りです。

K:ほかには?

大木さん:そうですね、あと全然デザインと関係ないのですが、レディオヘッドというバンドです。
接点の無かった要素を組み合わせたり、スタイルを刷新し続けていたり、歳をとっても変わらずクリエイティブでいる姿をみていると、自らもそうありたいなと思います。

K:かっこいいですよね。レディオヘッド大好きです。
ちなみに今KONCENT事務所のラジオからタイミングよく流れてきています。
身近な人では??

大木さん:もちろん、身近にもたくさんおられるのですが、どこか気恥ずかしいので。

K:つっこみすぎましたね。すみません。笑

 

 


今後の展開について教えてください。


大木さん:今は目の前のことをコツコツやることですね。
それがちゃんと先に繋がるように、がんばりたいです。

K:これからが楽しみですね。


大木さん、ありがとうございました。



大木さんのデザインはこちら▼