デザイナーinterview:yonanp

yonanp(ヨナンペ)
今回ご紹介するのはAnimal Baranのデザイナー、yonanp(ヨナンペ)さんです。
筆谷直揮さんと三宅諒さんによるユニットで、金沢美術工芸大学を卒業後、家電メーカーのデザイナーとして勤務する傍ら、2013年より活動されています。

Animal Baranは武蔵野美術大学をはじめとする美大生とアッシュコンセプトとの産学連携コンペである「MUSABI Product Design Competition 2014」で商品化となりました。

Animal Baran

 

 

ご自身がデザインした商品について、
思いついたきっかけやコンセプトなどをお聞かせください。

Animal Baran三宅さん:子供のころ、家事や仕事に追われ、母のお弁当づくりはとても忙しそうでした。
からあげやハンバーグなど、私の好きな食べ物をいれてくれて嬉しかったのですが、母はいつも見栄えや彩りを気にしていました。
そんなある日のことを思い出し、簡単にお弁当を楽しくすることができるアイテムがあれば良いなと考えたのがきっかけです。

KONCENTスタッフ(以下K):味だけでなく、見た目でもおいしいと感じられる様に色々と気を遣ってくれて、優しいお母様ですね。お弁当を作る側も食べる側も楽しめて、コミュニケーションが生まれるアイテムだと感じます。

 

Animal Baranのおすすめの使い方やポイントはありますか?

三宅さん 筆谷さん:1枚だけではなく何枚も使うことで、どんどん賑やかで楽しくすることが出来ます。
また、お弁当に入れるのはもちろんですが、実はお母さん方が喜んでくれることがとても多いので、ホームパーティーやランチ会で、ちょっとしたアクセントとして使うのも良いと思います。
Animal BaranAnimal Baran

K:今までのバランはお寿司やお弁当についているイメージですが、動物の形にしたことで他の食材にもマッチするバランになりました。食べ物だけでなく、本に挟んでしおりにしたり、ラッピングのアクセントとして使ったりもできるかもしれませんね。

 

 

デザインに興味を持ったきっかけはなんですか?

三宅さん:アートや映画、料理、スポーツなど、人を豊かな気持ちにする事やモノに興味があり、その中でも多くの人に感動を味わってもらうことのできる分野ということで、デザインに興味を持ちました。
高校生の頃、アッシュコンセプトさんの「ウキハシ」や「カオマル」が発売されて、こんな世界もあるのかと感銘を受けたのも、きっかけのひとつです。

K:それはとても光栄です!!Animal Baranも未来のデザイナーにそう思ってもらえる商品になると嬉しいですね。

UKI HASHI
CAOMARU

 

最近凝っていることはなんですか?

三宅さん:少し前まで、海外に行く機会が多かったので色々と食べ歩きました。飲食が好きなので、国内外問わずいろんな場所をまわっています。写真はベトナム出張での朝食です。

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K:ちなみにこれはなんですか?

三宅さん:揚げ春巻きです!ライスペーパーを使うのが特徴みたいです。中華春巻きより、サクサクしてミルフィーユのような食感でした。

K:おいしそう!!パリパリではなく、サクサクなのですね。食べてみたいです!

 

yonanpを一言で表すと?

三宅さん 筆谷さん:バランに少しアイデアを加えるようなデザインから、素材を生かしたプロダクトまで、色々なデザインを手掛けてきましたが、yonanpは当初から、見た人が驚いてくれるようなデザインを目指しています。
ビックリしてもらうことを目指しているので、「!」は私たちの目標であり、キーワードでもあると思っています。

K:やられた!や、なるほど!と思うデザインは見ていてとてもワクワクしますし、生活を豊かにしますよね。
Animal Baranはまさに、バランがまだ進化するなんて!と思った商品です。

 

休日の過ごし方は?お気に入りの場所などはありますか?

三宅さん 筆谷さん:それぞれ、インハウスデザイナーとしても働いているため、yonanpは休日に活動することが多いです。
最近ではsaidoという若手のデザイナーの集まりにも参加していて、その展示準備に追われています。
2015年10月31日~11月1日には東京で展示をする予定なので、皆様のご来場をお待ちしております!

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K:休日にも休むことなくお二人で活動されているのですね。
展示、伺わせていただきますね。

saido展示については下記URLより
http://saido-design-project.com/

 

是非、yonanpさんの作業場(アイデアが生まれる場所など)見せてください!

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三宅さん 筆谷さん:色々な場所で刺激を受けてアイデアをビジュアルにする場所です。
週末には2人でWeb会議を行ってアイデアの共有やディスカッションをします。

K:作業がしやすそうな素敵な空間ですね。普段はそれぞれが違う所で働いているからこそ、
アイデアの“もと”となる引き出しが沢山あるのですね。

 

 

尊敬するデザイナーやアーティストはいますか?

富山のガラス工房三宅さん 筆谷さん:以前、富山のガラス工房さんと一緒に制作をする機会があったのですが、みなさんガラスが好きで、今の仕事をしているという感じがして、仕事の取り組み方として非常に尊敬できるなと思いました。
難しいデザインを提案したときも、まずどうやったら出来るかと、前向きに検討していただき、こうした姿勢がモノづくりの質の向上につながるのだと、改めて考えさせられました。

K:楽しむ!という事が一番ですね。自分たちでやっていて楽しくないと良いものは生まれないですもんね。

 

 

今後の展開について教えてください。

三宅さん 筆谷さん:自分たちの興味・関心をカタチにして、人に驚いてもらいたい気持ちが結成当初からありました。今後、さらに自分たちの想い向き合い、良いモノづくりをしていきたいなと思っています。
また、最近になって改めて、楽しんで仕事をすることの大切さを感じています。yonanpが楽しみつつ、周りの人にも楽しんでもらえればと思います。

K:お二人の今後のご活躍が楽しみです!
インタビューに応じていただき、誠にありがとうございました。


yonanp / 三宅諒 / 筆谷直揮
金沢美術工芸大学卒業後2013年より活動中

URL
http://yonanp.com/ [外部リンク]