昭和32年創業 宮川製菓 ニッキ飴のこだわり

 

今回は、ニッキ飴が大人気の宮川製菓。ニッキ飴の美味しさの秘密や、飴屋になったきっかけなど、弊社代表の名児耶とお話して頂きました。

 

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*左:アッシュコンセプト代表 名児耶 右:宮川さん

 

■宮川製菓が作るニッキ飴の美味しさの秘密

 

名児耶:
最近の飴は、ニッキの味がしないものが多いのですが、宮川製菓さんの飴は、しっかりニッキの味がしますよね。僕は、宮川製菓さんのニッキ飴を初めて食べた時、美味しくて止まらなくなった。蔵前のお店に来てくれた海外の方も「美味しい」と言ってくれますよ。

 

宮川さん:
それは嬉しいですね。ニッキの味がしないのは、機械で作られている飴が多いからでしょう。機械で作ると真空型を使うことが多いので、水分が飛んでしまい、生地がドロっとした硬いものになってしまいます。そうなると、硬い生地しか作れないので、何かの味を追加して混ぜるのはとても大変なんです。だから、どうしてもニッキの味をしないものが多くなるんです。

その点、手作りなら水分が多いものも作り出せます。香料やシナモンなどを混ぜることが可能なので、しっかりとしたニッキの味を楽しめる飴が作れるんです。
また、いつも美味しく味わって頂きたいので、暑い時は溶けずらく、冬場は口溶けしやすくするなど、季節に合わせて調整もしています。それも手作りだからこそできる事、こだわっているところですね。

 

 

名児耶:
STRONG(ストロング)だったり、MILD(マイルド)だったり他の味も作って頂いているのですが、これも手作りだからこそ味の加減が出せるんですよね。

 

*左から MILD / MEDIUM / STRONG

 


宮川さん:

そうですね、いわゆる塩梅ですかね。STRONGは、名児耶さんが辛いものを欲しいというので試してみました。そこで唐辛子を入れて作ってみたら、凄く良かった。

 

名児耶:

ぼくは車で眠くなると、これ(STRONG)を食べて、目を覚まします。

 

 

宮川さん:
私は、舌が少しヒリヒリするぐらいですよ。笑。

 

名児耶:
そうなんですね。笑。
でも、舐めやすいマイルドな味だったり、逆に目が醒めるような辛いものだったり、色々あっても良いんじゃないかと思ってお願いしました。

 

宮川さん:
人の好みに合わて味を変えるという発想は、私一人ではなかなか考えつきませんでした。一緒に作ったからこその良さです。
でも、MILDはただ味を変えるだけではつまらないので、少し工夫をしました。空気を入れて気泡を多くし、口溶けをしやすくしています。だから、さらに甘さを感じるんです。

実は、STRONGも生地はほぼ一緒。味覚は、見た目、口溶け、食感。味の濃淡だけではありません。口溶けだけでも違いが出せるんです。

では、この中で糖度が高いのは、どれだと思いますか?



 

名児耶:
MILDではないんですか?

 

宮川さん:
実はSTRONGです。微妙な差ですが、カラシが多いので甘みも少し多めに入れています。これも塩梅ですね。だから、甘みはとても大事なんです。

 

■ 宮川製菓を救ったウコン味が生まれた理由

 

宮川さん:
機械化、また海外製品との価格差もあり、菓子産業自体が衰退してしまい、時代の流れでどうしても立ちゆかなくなっていて。そのため、若い頃は少しの間営業の仕事もしていました。ですが、その時お酒をたくさん飲んで、肝臓を悪くしてしまいまして。当時から肝臓にウコンが良いと知っていたので、体のために飲み始めてみたんです。

でも、ウコンの粉と水を一緒に飲むのが手間で。じゃー、飴屋だから飴にしてみようと思い、自分で作って舐めていたんです。そしてしばらくしたら、なんと肝臓の数値が平均値にもどったんです。

 

 

宮川さん:
じゃー、製品として作ってみようと思い、ウコン味を出しました。そしたら凄く反応が良くて。これを機に、営業の仕事をやめて飴屋になりました。

 

名児耶:
では、ある意味ウコン味は宮川さんの原点なんですね。

 


宮川さん:

そうですね。おかげで、飴屋を立て直せたんです。
昔は、東京の一大生産地であった錦糸町だけでも350件ぐらいあったのですが。

 

名児耶:
小さい頃から飴づくりを見てきたのに、それはとても寂しいですね。
でも、私は作った人の顔、作り方、材料もわかる、安心したものを口に入れたいです。そうしないと、良い物作りがなくなってしまいますよね。
ですので、これからも美味しいニッキ飴を食べさせてください!!

 

宮川さん:

ありがとうございます。皆さんに昔ながらの味を楽しんで頂ければ嬉しいです。

 

 

 

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