Design Story Mokemoke

今回は、「1月12日(木)」よりコンセントショップ限定で先行販売されるequalto(イクォルト)の新商品「モケモケ」についてデザインされた星子さんにお話をお聞きしました。

 

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*モケモケのデザイナー:星子卓也さん

 

作り手にとってのバリアフリー

 

K:
まずは、モケモケのブランドであるequalto(イクォルト)について皆さんに知って頂ければと思います。equaltoは、障がい者の社会参加・自立支援のために、就労支援施設での生産を前提とし「デザインによる付加価値」と「作り手にとってのバリアフリー」を両立させる商品を目指したブランドです。

障がいを持ちながら就労継続支援事業所で働く人たちは、月額平均賃金が14,000円(equaltoがスタートした平成24年度厚生労働省調査(就労継続支援B型事業所)による)という、経済的な自立とはほど遠い状況におかれています。同時に就労機会そのものも決して多くありません。ものの魅力に加え、障がいを持つ方々の個性を活かすことができるものづくりを理念としたブランドです。

 

星子さん:
僕は以前、テルテルという商品をデザインさせて頂いたのですが、
それ以降も、また施設の方と協力して何か新しいアイテムが作れないかと考えていました。今回のモケモケは、難しい加工をするのではなく、手づくりならではの自由度の高い、温かみのある商品を目指しました。そのため、モケモケは形や大きさなどが一つずつ微妙に違っているんです。その違いが個性になればいいなと思います。

 

 

K:
全部微妙に個性が違いますもんね。全て一点ものですよね。ところでモケモケはどのようにして生まれたんですか?絵やイラストなどを書かれていたのでしょうか?

 

星子さん:
普段はスケッチなどを重ねるのですが、モケモケの場合は毛糸そのものに触れ、いろいろな素材とパーツを組み合わせながらイメージを膨らませていきました。絵を描くというよりは、触りながら・遊びながらこの世に実在しないキャラクターをつくったという感じです。逆に絵から入ったらこういうものは生まれなかったんじゃないかと思います。

 

 

触れば触るほど好きになる不思議な魅力

 

K:
モケモケが生まれた時、最初にお子さんに見せられたそうですが、どのような反応でしたか?

 

星子さん:
はい。いつもクマのぬいぐるみなどを見ていたからだと思うんですが、最初にモケモケを見せたときはギョッとしていました。苦笑。でも、しばらく置いておくと、気になるのかこっそり触ったりしていましたね。そのうちすぐに慣れて、転がしたり、もみくちゃにしたりして遊んでいました。最初は興味がなくてもだんだんと愛着が湧く、そんな魅力があるのかなと感じています。

 

 

K:
そうですね。スタッフも見たり、触ったりしている間にどんどん愛着が湧いきて、そばに置いておきたくなるっていうか。不思議な魅力がありますよね。

 

星子さん:
そうですね。妙なところで存在感があるみたいで。あともう一つ、魅力というか、面白く感じたことがあります。モケモケが出す糸くずなんです。

 

K:
糸くず…ですか?

 

星子さん:
はい。最初は散らかって嫌だなと感じたんですが、モケモケと遊んだことの名残りというか、そこにいた足跡みたいでだんだん可愛く思えてきたんです。幼い子が散らかしたあとのような“憎めないイタズラ”の感じですね。一方的に触られて大人しくしているというより、その仕返しとしてイタズラっ子のように毛糸をばらまく…。そんな一方通行でないところが面白く、一つの魅力になるのではないかと感じました。よく、座敷わらしが「幸せをもたらす代わりにイタズラをする」と言われますが、そんな存在のようにも思えて。実際に幸せをもたらすか定かではないですけど、モケモケに触れれば、きっと笑顔が増えると思うんです。それが小さな幸せにつながれば本当にいいなと思います。

 

早くも世界デビュー?一緒にお出かけも

 

星子さん:
余談ですが、我が家のモケモケはイタズラしたり逃げ出したりしないようにグラスに入れて飾っています。笑。

 

 

K:
これは、絵になりますね。ちょっと窮屈そうな気もしますけど。笑。コンセントのスタッフでは、スーツケースにつけて一緒に旅行している者もいます。

 

 

星子さん:
それは嬉しいですね。一つひとつ表情が違うので目印にもなりますね。リュックやカバンに付けて、ひょっこりと見える感じも可愛いですよ。うちも上の子はボディバッグに付けています。柄っぽいものでも、しっかりアクセントになってくれますからね。今では相棒のように触りながら出かけていきます。

 

 

K:
可愛い!!ちょっと大きさが不釣り合いなところもいいですね。一緒にお出かけして、いろんな景色を見せてあげて欲しいですね。では、最後にこちらを読んでいただいている皆さんにひとことお願いします。

 

星子さん:
モケモケを気に入ってもらえて、その上で「そのような背景があって生まれた商品なんだ」と知って頂けると、とても嬉しいです。障がいを持つ方々の個性を活かし、みんなで協力して活躍できる、そんな新しいものづくりの形が生まれたらいいなと思います。モケモケはみんなに温もりと笑顔を届ける存在になってくれると思います。若干のイタズラはありますけどね…笑。

 

K:
本当にそう思います。本日はありがとうございました。

 

星子さん:
ありがとうございました。

 

 

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