常日頃、制作の過程で、
世界中の民族衣装や装飾品などの素材に力をもらっています。
遠いどこかの誰かの手仕事は、
この地球上で同じように人が生き、がんばって戦っているという証。

そしてその土地の人々も今回このコロナ禍で苦しんでいるに違いありません。
しかし、私は同じ舟に世界中の人が乗っている、同時代を生きる人がいると思えるだけで、
少しだけわくわくもしました。

だからこそ、ちょっと煩わしいマスクを見るたびに、
遠い誰かといつかの旅を思い出せたらーーー
このマスクノイエがその旅の現場そのものに、
世界と繋がる証になれたらと思い制作をしました。

マスクノイエに除菌スプレーなどを吹きかける際のじゃまにならないように、
筐体自体への装飾は極力避け、
一つひとつは私自身の仕事でもあるバッジのパーツを装着することで’旅の着替え’を実現。

このマスク生活が終わった時には、
すべての装飾を外して、バッジをつけて世界へ旅ができるように！風を通せるように！
疾病退散を心から願って！