Design Story Sun Flower

 

今回は、+dの「Sun Flower(サンフラワー)」をデザインされたトラフ建築設計事務所の鈴野浩一さん、禿真哉(かむろ しんや)さんにお話をお聞きしました。

 

 

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*左:禿真哉さん 右:鈴野浩一さん

 

■サンフラワーを思いついたきっかけ。

 

トラフ建築設計事務所さん:
インスパイアされたのは、街中にあるカーブミラー。すごいシンプルな見た目だけど、鏡に風景が映ると、切り取られた写真のような空間に見えて。

 

 

トラフ建築設計事務所さん:
青空にあるドア、桜とモノなど、そんな日常の風景が切り取られて一緒に映り込んでいる。そこがとても面白いなと思いイメージの1つになりました。

 

KONCENTスタッフ(以下 K):
確かに改め見てみると、普通には映らない風景が同居していて楽しそうですね。何気なく見ているものからでも、デザインのヒントになるんですね。

 

トラフ建築設計事務所さん:
あと、建築的な考え方で言えば鏡はとても重要なので、それも思いついたきっかけになるかもしれません。ミラーは、光を拡散してくれて明るさの1つにもなる、また空間を広く見せることもできる。そんなミラーの新しいあり方を提案したかったというのもありますね。

 

 

■思い出が詰まったボトルを敷地に

 

トラフ建築設計事務所さん:
建築でも大事にしているのが、人が入り込める余地。オブジェとして完成されたモノではなく、ひとつ手を加えることで、自分のオリジナルとして愛着を持つことができる、半完成品のようなプロダクトを創りたいと思っていました

 

 

トラフ建築設計事務所さん:
僕らは建築家なので、敷地の力を引き出す事をまず考えます。ですので、あらゆる場面で成り立つプロダクトを考える時、敷地という概念がないので少し困ります。

ですが、ある時みんなが持っているモノを敷地として考えてみよう、そう思いました。その時、ふとボトルはどうだろうか。綺麗なボトルやお気に入りの小瓶、思い出のある記念のワインなど、飲んだあと捨ててしまう事もある、それらを何か活用できないかなと。

 

K:
敷地がないという考えかたは、建築を得意とされているトラフさんだからこその考え方ですね。確かに贈り物や記念に買ったボトルなど、思い出が詰まっているので大切に残しておきたい事もあります。

 

トラフ建築設計事務所さん:
はい。そのような記憶と結びついているビンやボトル。そこに花を活けるように挿して生まれる、ひまわりやお花のようなオブジェとしての可愛らしさ。そして、鏡という機能。そこからサンフラワーという名前にしました。

 

 

■余白のあるデザインの楽しさ

 

トラフ建築設計事務所さん:
皆さんが自分だけのオリジナルを自慢しあって楽しめる、そこも余白があるサンフラワーのならではの魅力だと思います。ご自身で作り上げた組み合わせをSNSでアップして、「お、これ素敵。うちには違うビンがあるので挿してみよう」など、皆さんでその余白を楽しみながら、完成させてもらえれば嬉しいなと思います。

 

 

K:
完成品ではなく、気に入って頂いた1人1人が手を加えて楽しめる余白。ビンやボトルを入れ替えれば、無数に楽しみが広がりそうですよね。私もたくさん自慢しようと思っています。笑。トラフさんオススメのビンやボトルはありますか?

 

トラフ建築設計事務所さん:
背の高いボトルだけでなく、ハンディーに持ち運びやすいビンや小さなや低い角瓶、趣きのあるデザインが多いリンゴジュースなども良いですね。ミラーを隠すのではなく、リビングなどの空間にも存在できる、身近な場所にあるミラーになると思います。

 

K:
リンゴジュースも良さそうですね!挿してある可愛らしい状態を想像するだけで、少し笑顔になってきます。また、これはサンフラワーに合うかなと考えながらボトルを買う楽しみもできそうです。では、最後にこちらを読んでいただいている皆さんにひとことお願いします。

 

トラフ建築設計事務所さん:
自分のお気に入りのボトルや、思い出のある小瓶に花を活けるように、挿しこんで使うミラーです。自分の顔を見るだけでなく、部屋の中のオブジェとして。また、光を拡散し空間を広く見せることもできる。そんな新しいミラーのありかたを提案したものです。皆さんにも楽しんで頂ければ嬉しいです。

 

 

 

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