開発ストーリー:kaze guru ma

アッシュコンセプト15周年を記念してデザインコンペティションを開催。
「暮らしを楽しくする 彩りを添えるような生活用品」をテーマに約400点が集まりました。その中の最優秀賞として選ばれたのが、kaze guru ma でした。

コンセプトを見ただけで、メモの上でくるくる回る日常の様子を自然と思い浮かべ、また何千というかざぐるまが壁でくるくる回っている展示での様子まで想像が膨らみ、いつもの暮らしに楽しさと彩りが添えられそうな作品でした。

kaza guru maをプロダクトとして完成させていく中で、6つのコンセプトにこだわり制作を進めました。

 
Kaze guru ma
暮らしに「かぜ」を飾る
マグネット。

 
 
 

小さい風でも回りだす、
壁からの高さ25mm 

弱い風でも回るようにするにはどうしたらよいか。風力エネルギーに携わっている、応用力学の専門家を訪ね、分かったのは壁からの距離の重要性。壁の後ろから回り込む風を、しっかり羽で受け、回転させられる力に変える必要だったのです。

しかし、距離が高すぎると、回る持続力がなくなり、逆に平(たいら)になると今度は抵抗力が低く回らない。でも、見た目の形状の綺麗さも維持したい。何度も試行錯誤を繰り返し、辿りついたのが、

壁からの高さ「25mm」。

この高さによって壁から周りこんでしまう風をしっかりと羽で受ける事ができ、思い描い通りの姿を実現することに成功しました。

羽への追求

当初、風車をヒントに丸みが少ない羽の形をイメージしテストを繰り返していました。しかし、周り始まる時に強い力が必要なため、どうしても弱い風では上手く回ってくれない

試行錯誤の末、効率よく風を受けられる絶妙な膨らみと丸み、角度を導きだしました。

また、中心に巻き込みむように組み立てられる事から、羽が中心から左右へ引っ張られる反発も減り、小さな風でも回り始める仕様にも繋がりました。

探し続けた
グラフィックと立体の融合。

平面で見るグラフィックの美しさを立体でも表現したい。その想いを実現するため、日本中の職人を探し続けました。求める形状、抜き加工のつなぎ目、色の発色など、これらを提示するとほとんどの職人に断われてしまいました。あきらめず探す中で、挑戦してくれる工場に巡り合うことができました。

そこには卓越した技術だけなく、新しい事に挑戦する職人の方々がいました。そのおかげで、他ではなかなか真似のできない、軽くて美しいグラフィックと立体の融合を成し遂げることができました。

数百の試作からみつけた
最適な合成紙 

軽さだけなく、しなやかさを併せ持つ合成紙で、デザイナーと数百の試作を積み重ねました。
一般的な紙が苦手とする水に強く、また油にも強く、そして破れにくい。カゼグルマを長く使ってほしいため、最適な素材を選びました。

 

A3も止められる
ネオジム磁石。

さまざまな使用シーンに対応できる磁力を持ちながら、ミニマムを目指しました。
数十種類を試し、見た目のコンパクトさとは異なり A3 サイズの用紙をしっかりと留めてくれるネオジム磁石を採用しました。

細いのに強い。
軸になるピン

回転の軸になる大切なピン。回転効率を良くするには摩擦抵抗を低くする必要があり、そのためには出来る限り細くしなければなりませんでした。けれど、細くなると強度が弱くなるという問題があり、それを解決するために、通常の強度よりも強く、また長く使ってもらえるように耐食性に優れたステンレス材料を採用しました。

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デザイナーインタビュー