Heart bottle cap のデザイナー sugiX(スギエックス)さんをご紹介致します。
sugiXさんは、デザイナーとして日産自動車に勤められた後、様々な国での人々の生活や文化、地域性から生まれるモノ作りを目指し、Smile Parkを立ち上げました。
■ Heart bottle cap について聞かせてください。アイディアの素になったエピソードなどはありますか?
まだ使える物をそのままゴミにしてしまうのはもったいないですし。
僕の実家でも、母親が麦茶を作って、2リットルのペットボトルに入れて使っていました。
いつも食卓に置かれるそのペットボトル、どことなく味気ない感じがしました。それなら、もっと豊かに美しくリユースできないか?そんな単純なきっかけでHeart は生まれました。
KONCENTスタッフ(以下K):たしかに、資源ゴミの日に、たくさん捨てられているペットボトルを見ると、
もったいなーと思います。
空いたペットボトルって、洗って繰り返し使ったりしますけど、ラベルを剥がして違う飲み物を入れると、
途端に所帯染みたような気がしまうんですよね。
だけど、キャップが変わるだけでずいぶん雰囲気が変わりますね。
sugiXさん:そうですね。
それに、使い勝手も変わってくるんです。
ハート型がモチーフのキャップですけど、握りやすさを追求した形といってもいいです。
普通のペットボトルキャップと比べると、開閉するときにあまり力をかけなくてすみます。
握力が弱い方にも開けやすくなります。
K:握りやすいですよね。指先だけじゃなく、手を使って開けるかんじなので、開けやすいです。
可愛らしい外見ですが、なかなあなどれませんね~。
■ KONCENTショップで印象に残っている物があれば、教えてください。
sugiXさん:カオマルですね。
理屈を抜きにしたヒューマニティーを感じます。
K:人の顔の形ですからね。
■ デザインに興味を持ったきっかけは?
sugiXさん:僕はもともと一般大学の学生だったので、
デザイナーになるという考えはまずありませんでした。
しかし21歳の冬、就職活動中にたまたま某デザイナーに会うきっかけがあり、
それが転機となりました。
そのとき感じた思いそれが、『モノは触れる。目の前に現れて形に残る。』ということ。
自分の考えたものが目の前に現れ、触ることが出来る。
この単純な衝撃が僕がプロダクトデザイナーを志したきっかけです。
K:自分のアイディアが形になって、目に見える、触ることができる状態になるって、
とても嬉しいことです。
シンプルかもしれないですが、忘れてはいけない感動ですね。
■ 最近凝っていることはなんですか?
sugiXさん:中国語の勉強 。
言語は、人類にとって最も有効な伝達手段です。
これができるようになれば、地元民、ないしはその国の現状を
ボトムから把握できると思っています。
いつか南米にわたり、スペイン語も習得し、よりコミュニケーション能力に長けた人類へと近づいてみたいものです。
K:sugiXさんはたぶん、言葉がなくてもコミュニケーションがとれちゃう部類の方だと思いますよ。擬音語とかで。
■ 自分を一言であらわすと?
sugiXさん:human being
K:はい。
■ 休日の過ごし方は?または、お気に入りの場所などはありますか?
sugiXさん:漢風堂(ハンフォンパン)
中国、南京にあるカフェ。住んでいる所から近く、非常に落ち着いているのでよくここで仕事をしています。
K:きれいなカフェですね。居心地が良さそう。
■ 尊敬するデザイナーやアーティストはいますか?
sugiXさん:原山先生(小学校時代の鬼教師。)
藤村先生(専門学校時代の切れ切れ教師。)
相川さん(日産デザイン部時代の大先輩。)
佐藤さん(日産デザイン部時代の兄貴分。)
K:身近に尊敬できる人がいるのは素晴らしいですね。
著名な方の作品やお仕事からも影響は受けますが、一番多くを教えてくれるのは、やっぱり近しい存在です。
■ 今後の展開について教えてください。
sugiXさん:よりダイナミックに生きる。のみです。
sugiXさんは、熱い魂の方でした。
今後の活動も楽しみです。
Smile Parkのウェブサイトはこちらから
http://smile-park.com/[外部リンク]
sugiXさんデザインのHeart bottle cap はこちらから