志村さんは2010年に東京造形大学大学院デザイン研究領域終了後、造形作家として、森林伐採・大気汚染・温暖化などの環境問題によって起きている「大量絶滅」をテーマに制作活動を行い、KONICA MINOLTAエコ&アートアワード2011受賞をはじめとする様々なコンペティションでご活躍されております。
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earth+dから発表されているご自身のデザインについて、思いついたきっかけやコンセプトなどをお聞かせください。
志村さん:カバクレヨン・カバコースター・カバマグカバーには一つのメッセージが込められています。現在、牙や肉を狙った狩猟により絶滅の危惧に瀕しているカバ。そういった地球上の問題の解決には多くのお金と力と専門的な知識・技術が必要です。しかし一番大事なことは、人がそれに対して興味を持つことであると考えます。私のデザインするプロダクトに出会う事でカバのことをちょっと好きになって、その興味のきっかけになれたらと思いつくりました。
好きなものを守りたくなるのが人の良い所。僕がカバシリーズを思いついたきっかけも、カバが好きだからだと思います。
KONCENTスタッフ(以下K):ただ可愛い生活雑貨というだけではなく、志村さんの伝えたい深いメッセージが込められています。私たちも志村さんのそんな思いに惹かれて、一緒に商品化させて頂いた、思入れ深いカバたちです。また、earth+d商品の売上の一部を自然環境保護に使わせて頂きます。
好きなものを守りたくなるのが人の良い所、感動しました!
KONCENTショップで印象に残っているものがあれば教えてください。
街中で見かけ手に取ったとき、うわぁ!!すごく好きだ!となったプロダクトです。
どちらもしっかり存在感があり、カタチと重さの関係がとても美しいデザインだと思います!
K:手に取った時にどちらも見た目よりもずしっときますよね。ちなみにFireは鏡面と鋳肌の2種類あります。鋳肌は使い込むと、どんどん味がでてくるので長年楽しめるプロダクトです。
デザインに興味を持ったきっかけは?
志村さん:進路に悩んでいた高校生のとき、ひょんな話の流れで美術教師の権藤さんという方に「ずっと見ていてご覧、動くから」とピカソが描いた闘牛場のドローイングを見せてもらったことがあって、半信半疑でその絵を眺めていたら、線で描かれた牛と闘牛士が少し動いてみえたんです。そのとき「この世界面白い!」と思ったのがきっかけな気がします。
K:志村さんの原点はピカソでしたか。ピカソは抽象画で有名ですが、ドローイングはとても躍動感があって、確かにじっと見ていると動くような気がしますね!
最近凝っていることはなんですか?
志村さん:凝ってるということではないですが、今までやらなかった身近なことに挑戦しています。最近だと、持久力系の運動が苦手で避けてきたジョギングをはじめたり、ブラックコーヒー飲めなかったので飲んでみたりしてます。
そうすると走る面白さとか今まで出歩かなかった時間帯の街の雰囲気や、コーヒーの味の違いの楽しみ方など、意外に知らなかったコトに出会えるんです。結構楽しいですよ。
こんな感じにモノは試しで色々やってみるのがマイブームです。笑
K:勉強になります。確かに、苦手な事も実際やってみるとまた違う世界が見えてくることがありますよね。そんな新鮮な毎日がきっと志村さんをクリエイティブにさせているのですね~
自分を一言で表すと?
志村さん:小動物。よく色んな意味でミーアキャットみたいと言われます。
K:色んな意味で…??気になります。笑
休日の過ごし方は?お気に入りの場所などはありますか?
多摩動物公園行ったり、趣味の立体制作したりと結局普段とあんまり変わらないです。笑 お気に入りの場所は国立という町。なんだかんだ地元が一番好きです。
K:綺麗な桜ですね~。春が待ち遠しいです。国立の案内は志村さんに頼みます!
是非、志村さんの作業場見せてください!
どうやって動物たちができあがっていくのか、この目でずっと過程を見てみたいです。ちなみに志村さんは動物たちの目に色を入れるのに2時間かけるのだとか。目に命が宿るとはまさにですね。
尊敬するデザイナーやアーティストはいますか?
志村さん:Michael Jackson・ASKA
伝える音を造ることができるこの二人を尊敬しています。
K:志村さんが作品を通して何かを伝えるのと通じるものがあります。
今後の展開について教えてください。
K:これからも作品や製品を通して沢山のメッセージを届けてください。真摯にインタビューを受けて頂いて、誠にありがとうございました!
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