デザイナーinterview:長塚康典さん

今回ご紹介するのは、Pinclipのデザイナー長塚康典さんです。

長塚さんは1991年東京生まれ、2014年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科インテリアデザインコースを卒業されました。Pinclipは武蔵野美術大学とアッシュコンセプトとの産学連携コンペである「MUSABI Product Design Competition 2013」で商品化となりました。

 

■ご自身がデザインした商品について、思いついたきっかけやコンセプトなどをお聞かせください。

長塚さん:以前からクリップで新しいものができないかと考えていました。
今までもクリップでデザインされたものはありましたが、絵を一筆書きしたようなものなど平面的に手を加えたものが多く、ピンときませんでした。
クリップを平面的に考えるだけでなく、ピンを立たせるように立体的に考えられたことが、今回のPinclipの思いついたきっかけになりました。KONCENTスタッフ(以下K):今までにありそうでなかった画期的なアイデアですよね。シンプルに物事を解決している所が、とても伝わりやすいプロダクトだと思います。

■Pinclipのおすすめの使い方はありますか

長塚さん:クリップなので、複数の写真やポストカードなどを束ねて飾ることができます。

K:何かを飾るという目的以外にも、領収書を束ねて刺しておいたり、
メモを複数さしたり、忘れ物防止にもなりますね。

■ KONCENTショップで印象に残っているものがあれば教えてください。

長塚さん:ORISHIKIKOBITOです。
ORISHIKIはパタパタと折りたたむ感覚がとても気持ち良かったです。
KOBITOは大学の友人の商品です。私も毎日使わせてもらっています。
(KOBITOのデザイナー伏谷さんのインタビューはこちらから)

K:KOBITOも武蔵野美術大学のコンペので商品化となったものです。

 

■ デザインに興味を持ったきっかけはなんですか?

長塚さん:小学生の時にテレビで見たカーデザイナーの特集です。
デザインスケッチがクレイモデルになり実際の車へ、という流れを見ることができ、
漠然とデザインって格好いい、デザイナーになりたい、と憧れを持つようになりました。

 

■ 最近凝っていることはなんですか?

長塚さん:今年就職をして初めて一人暮らしをしました。ですので、部屋のインテリアに凝ろうと頑張っています。
大学生の頃、一人暮らしをしたら綺麗で快適な部屋にしたいとずっと思っていました。
家具をDIYしたり、観葉植物を置いてみたりと快適な部屋を目指し楽しみながらやっています。
部屋が快適だと落ち着けて一日の疲れも癒せます。当たり前ですがとても大切なことだと思いました。

K:お部屋にはかなりのこだわりがあるのですね。理想的なものって中々探すのが難しいので
自分で作れるのなら、それが一番愛着も持てて、良いのかもしれませんね。

 

■ 自分を一言で表すと?

長塚さん:長い
体が細長かったり、苗字も長塚なのでよく言われます。

K:長い!笑 確かに背が高いイメージがあります。

 

■ 休日の過ごし方は?お気に入りの場所などはありますか?

長塚さん:休日は家具を作ったり、模様替えや掃除などをして楽しんでいます。
より快適に暮らせるように日々追求しています。
いずれは広い部屋に住みたいですね。

最近のお気に入りの場所は100円均一です。
100円で商品を作るための工夫や妥協が見られたり、100円なのに良い商品があったりと勉強になります。

K:普段からインテリアや自分の環境を良くしようとしているのですね。自分で行動するからこそ、
消費者の視点にたって新たなアイデアが生まれるのかもしれません。

 

■是非、長塚さんの作業場(アイデアが生まれる場所など)見せてください!

長塚さん:作業机をこの前作りました。天板を大きめにしたので作業がしやすいです。

K:この机もご自身でつくられたのですね!
とても快適そうです。

 

 

■ 尊敬するデザイナーやアーティストはいますか?

ジャスパー・モリソン
大学の授業でPlychairに座ることができ感動しました。
カトラリーも素敵です。

あと身近な人ですが、大学でお世話になった助手さんと教務補助さんです。

K:身近な人に感謝できる方は素敵だと思います!

■ 今後の展開について教えてください。

長塚さん:デザインをするだけでなく、設計や製造、流通といったデザイン以外のこともこなし、一貫したものづくりのできるデザイナーになることが一つの目標です。
ものづくりとより深く関われるよう、沢山の事を学んでいきたいです。

K:これからのご活躍がとても楽しみです!今回の商品化もその一つの手助けになれていたらとても嬉しく思います。
お忙しい中、インタビューのご協力ありがとうございました!

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長塚さんデザイン

 

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