開発episode:Floorwipe(フロアワイプ) [tidy]

掃除のスタイルが、変化している。
昔は、ホウキ・チリトリ・雑巾・ハタキ・・・・・定番であった。
住み方が変わり、インテリアや住宅素材が変わって、今があるのでしょうか。

畳の文化が減り、リビングはカーペットから、ほとんどフローリングが中心になっています。
そんなライフスタイルの中で、ホウキに変わって生まれ始めたのがこのフローリングワイプです。

デザイナーの三浦秀彦さんが、手作りのモデルを持ち込んでくれた。 ヘッドは、木製。柄は、アルミの丸棒。ハンドルは、木製。シンプルな中に現在の生活空間にフィットするデザインの感性。その場の会議の出席者全員が良いと感じた。
「こんな、フロアワイプが、自分の家に欲しい!」
これなら隠す必要もなく、出しっぱなしでもインテリアの一部のような佇まいがある。

すぐさま、フロアカーペットの会議室から扉を開けて通路に飛び出した。

ヘッドが木製であると重みが生まれ、床に押し付ける必要がない。自然と体が大きなアーチを描き、無駄な力がいらない。
木製のグリップは、手にしっくりなじみ、ヘッドを気持ちよく回転させてくれる。

「見た目だけでない、使い心地の良さ。機能と美的造形性が折り合った商品だ。」

「本当ですか?」と次々に入れ替わりに全員が使い始めた。
気がつくと、そこには、ぴかぴかになった通路が生まれ、皆の笑顔も光っていた。
その後、シートの脱着が楽に出来るように何度も試作を繰り返し、完成へと進んでいった。

シートのゴムにブランドロゴをつけることにより、
汚れでブランド名が浮かび上がってくる
小さな遊び心も盛り込んで・・・・完成したのである。

最後の部分に残ったコスト。是非多くの人に使ってもらいたいために、専務自らが悩みぬき、多くのお客様に喜んでいただけることを最優先し、木製とアルミを用いた日本製では考えられない、5千円以下の買いやすい値段と決定された。

written by hide