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今回は、「11月26日(土)」よりコンセントショップ限定で先行販売が決定したプラスディーの新商品「ジャムトリ」についてデザインされた林さんにお話をお聞きしました。
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KONCENTスタッフ(以下K):
こんにちは。今回は、あらためて一緒にジャムトリの製作過程を振り返らせて頂けたらと思っています。
よろしくお願いします。
林さん:
よろしくお願いします。
*ジャムトリのデザイナー:林篤弘さん
ある朝食の朝、ふとした出来事で。
K:
早速ですが、こちらのジャムトリ、丸みもあって優しく可愛いらしい形ですが、
「これは何だろう? 何に使うんだろう?」
と思う方も多いのではないかと思います。どのようにしてこのアイテムを作ろうと思ったのですか?
林さん:
ある日、パンにジャムを塗ったあと、スプーンを置く場所が無くて困っていたんです。そのときは、スプーンを瓶の上に横にして置いていたのですが、テーブルを揺らしてしまった拍子にスプーンが落ちてテーブルの上をジャムで汚してしまったんです。「あー、掃除しないと」と片付けをしていた時、ふと瓶の上に安定して置いておけるスプーンがあれば良いな〜っと思ったんです。
K:
たしかに。意外とスプーンを置く場所に困ってしまうんですよね。そのために、小さいお皿とか用意したりして。
林さん:
そうなんです。さらに、それが小鳥が瓶上に留まっているようにできたら、朝食のシーンが楽しくなるんじゃないかと思いデザインを進めました。
K:
私たちも第一弾の試作を初めて瓶の上に置いてみたとき「おー、かわいい」となりました。尻尾の部分でジャムを塗っている姿もなんだか愛らしいですよね。
100以上の試作モデルを制作して
完成したバランス
K:
瓶のうえに置くと、ゆらゆらするのもポイントですよね!
林さん:
はい。ゆらゆらと揺れながらも瓶上にきちんと留まっていられるよう、製品のバランスには気を遣いました。安定して置いておける事はもちろん重要なのですが、あまりどっしりと乗ってしまうと、小鳥の軽やかさが損なわれてしまうので。
林さん:
自分でも3D-CAD(製図を書くためのパソコンのソフト)使って、重心位置を確認しながら、3Dプリンタで試作し使用テストを繰り返したのですが、初期の試作モデルでは、スプーン先にジャムがコンマ数グラム付いただけでも大きくバランスが崩れ、瓶上から落ちてしまいました。
また、瓶の形状もそれぞれに異なる等、様々な状況下でも安定して瓶上に置いておけ、しかもジャムスプーンとして使い形状を追求する為に、最終的には100以上の試作モデルを制作する事になりました。
*3Dプリンタで製作した100以上の試作の一部。
左上が最初のモデル。右下に向かって最新の形になっていきます。
*ジャムトリのラフスケッチ。フォルム、バランスの細かいところまで計算されています。
小さな瓶でも、大きな瓶でも
バランスを保ってくれます。
K:
背の高い瓶はもちろんですが、小さい瓶に乗せても、ちゃんとバランスを保ってく、尾っぽ(シッポ)が下につかないようにするのには苦労しましたね。
林さん:
ジャムの瓶っていっても色々なサイズがありますからね。でも、できるだけ多くの方に使って頂きたいですし、沢山のご家庭でこのジャムトリが佇んでいる姿を想像すると・・・嬉しくなって、そこはより妥協できなくなりました。笑。
シンプルなものから華やかなものまで
どんな食卓にもあうさりげないフォルム。
林さん:
また、もう一つこだわったポイントとして、小鳥をモチーフにしていますが、あまり子供っぽい形にならないよう、さりげなく「小鳥」を感じられるフォルムを目指しました。
K:
それもこのアイテムの魅力の一つですよね。シンプルなものから華やかなものまで色々な食器に合うと思います。食卓にこの小鳥がいてくれたら、優しい気持ちになって自然と笑顔になれそうです。
K:
では、最後にこちらを読んでいただいている皆さんにひとことお願いします。
林さん:
ジャム瓶の上にふわりと留まり、蓋が開けられるのを待っていてくれます。ジャムをパンに塗って、働いた後はまた、瓶の上に戻ってひと休み。そんな、食卓に現れる小鳥のスプーンで食事をさらに楽しんで頂ける一つになってくれたら嬉しいです。
K:
本日はありがとうございました。
林さん:
ありがとうございました。
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