Design Story CAOMARU Fruit

 

今回は、プラスディーの新商品「CAOMARU (カオマル)」のフルーツシリーズについてデザイナーの吉田 磨希子さんにお話をお聞きしました。

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*カオマルのデザイナー 吉田 磨希子(ヨシダ マキコ)さん。

 

なぜ野菜や果物に?

 

KONCENTスタッフ(以下 K):
喜怒哀楽を表現した初代のカオマルシリーズから
次に野菜、そしてなぜ今回はフルーツなんだ?と、
疑問に感じた方もいらっしゃると思います。

 

*カオマルシリーズ。

 


吉田さん:
そうですよね。(笑)
今は、嫁いだ静岡にある望月商店で働いてます。
野菜や果物も取り扱っているので
その影響もあって、トマトやナスなどの野菜、
そして今回、フルーツシリーズの発想に
自然と繋がっていったのかなと思います。

 


*静岡県富士宮市で100年以上続く望月商店さん。

 

吉田さん:
実際にモチーフにしている果物は、
ストロベリーが「紅ほっぺ」、オレンジは「デコポン」、
グレープは「シャインマスカット」。
紅ほっぺは、この辺り(静岡)でよく採れる
甘さと酸味のバランスがちょうど良いイチゴなんです。

 

K:
なるほど、八百屋さんにいらっしゃるからこそ
生まれたカオマル達なんですね。
望月商店さんに伺って、
いちごにも様々な種類があるのがわかりました。
紅ほっぺは、響きがかわいい。(笑)
その名前を聞いてから、このカオマルをみると
より可愛く思えてきます。

今回、この3つのフルーツを
選ばれた理由はあるのですか?

 

吉田さん:
色のバランスとか、表面の触り心地とかですね。
一番最初のカオマルは喜怒哀楽を表現して、野菜の時はいろいろな性格、
3回目は何にしようかなと考えた時に
見て楽しくて、明るいのが良いなと思って。

 

K:
今回は、どのフルーツも優しく癒される表情をしていますよね。

 

 

吉田さん:
意識はしてないんですけど、
私が今子育てをしていて、
子供の顔をみているから、
こういう表情になったのかなと思います。

これまでのカオマルもそうだったのですが、
その時に創りたいっというのを作ったら、

それが表情に現れて個性になった感じです。

 

K
吉田さんの心の中にあるものが
カオマルにも出てきたんですね。

 

吉田さん:
はい。そのときの私の暮らしている状況とか、
シチュエーションによって、

変わるんだなっと、自分でも気付かされました。

あと、今とにかく自分の子供たちが
可愛いものしか好きじゃない時期みたいで。(笑)
野菜のシリーズだと、「ピーマンの顔が怖い!」って
あまり手にとってくれなかったりするんですよ。

そう思うと、自分の子供に褒められたい!
っていうのが自然と今回のデザインに
現れたというのもありますね。(笑)

 

大人気!八百屋さんならではの
新鮮な果物が詰まったフルーツサンド

 

K:
望月商店さんのインスタグラムに写っている
フルーツサンドは大人気ですよね。
アイコンもトマトで可愛い。

 


*望月商店さんのインスタグラムより。

 

K:
八百屋さんだからこそ
新鮮な果物がゴロっと入っていて、
見た目も本当に綺麗。
同じイチゴでも何種類もあるので、
味の違いも気になります。

 

吉田さん:
断面をいかに綺麗にできるかはこだわっています。
店頭に並ぶのは「10時〜」と「14時〜」の1日2回。
休日には遠方からのお客様も多く、ありがたい限りです。

 



*休日には2時間前から並ぶ方もいるほど。取材に伺った日は、平日にも関わらず20分ほどで完売していました。

 

吉田さん:
店頭だけではなく
移動販売も行なっていて、
その時、お札が飛ばないよう、
カオマルのトマトを
ペーパーウェイトのようにして使っています。

それをみて、「あーこれ持ってる」と
言ってくださるお客様も結構多くいらっしゃって、
その時、色々な方に知られているんだなぁと
実感します。

 

 

 

プルプルした新しい柔らかさと、
豊かな表情。

 

K:
フルーツシリーズは、これまでのカオマルに比べると

より柔らかくて、弾力があって
触れた瞬間に違う驚きがありますね。

今までのは、ギュッと握りたい感じですけど、
フルーツはプルプルしている感じ。
いろいろな表情も作れます。

 

吉田さん:
うちの娘は、今までの硬さのには

ほとんど興味を示さなかったんですけど、
こちらには、反応していました。
小さい子には、この柔らかさの方が握りやすいのかも。

 

 

K
柔らかい素材になってから、
繊細な部分の表現もさらに可能になり、
タネのつぶつぶや表面の微妙なデコボコなどフルーツならではの質感まで
表現されています。

 

吉田さん:
唇や歯などの細部まで、今回はデザインできました。
柔らかいので、唇は見た目だけでなく
触ると気持ちいいんですよ。

 

 

K
イチゴのヘタの部分は髪の毛ですか?

 

吉田さん:
そうです。
後ろのはねている部分は寝グセなんです!

 

K
確かに後ろがはねてる!

 

 


*ストロベリーは、タネもデザインのポイント。

 

吉田さん:
ストロベリーは食いしん坊で少し二重顎になっています。
オレンジは好奇心旺盛、
グレープのマスカット三兄弟は、
自由気ままな感じです。

 

 

吉田さん:
グレープは、今までになかった
ポコポコしている立体感のある一粒一粒もポイントです。
初めは、全て顔にしようと思ったのですが、
怖かったのでやめました。(笑)


K:
オレンジはデコポンをモチーフにした

理由はありますか?

 

吉田さん:
やっぱりヘタの凸部分が可愛かったのが一番ですね。

デコポンの質感もだそうかなと思ったのもあります。

 

 

 

カオマル誕生のきっかけ。

 

K
吉田さんがデザインした大学の卒業制作で
今のカオマルの元となる作品を見た
代表の名児耶がお声をがけしたのがキッカケで
製品化されたと聞いています。

 

吉田さん:
はい。それも友達が名児耶さんの知り合いで、
偶然その横に並んでいた私の作品をご覧になって。
これが、その時の写真です。

 


*卒業制作でつくられた当時のカオマル。

 

吉田さん:
この時は壁づけで、

「筒の中から自由に取り出してください」
という方法で展示していました。

 

K:
飾り方が面白い!

製品化されてない表情を初めて見ました。
大きさも同じぐらいですか?

 

吉田さん:
最初はもっと大きいのもありました。

だけど重くて。(笑)
柔らかさにも偏りがあったりして、
バラバラでした。

 

K
なぜ顔を表現した作品を作ろうと思ったのですか?

 

吉田さん:
そうですね…、今考えると、

大学の3年生頃から顔のモノしか
作っていなかったかもしれません。
特殊メイクを習っていた時期もあったので、
もともと人の顔に興味があったんだと思います。

 

K
なるほど!

特殊メイクも顔をデフォルメして表現する事ですし
繋がるのかもしれませんね。
吉田さんは人の顔を覚えるのが特技とも
おっしゃっていましたが、それも関係していますか?

 

吉田さん:
それは今でも活かされています!

望月商店にいらっしゃる
お客様の顔もすぐに覚えられるので。
街中でも相手の方が忘れていて、
自分だけ覚えていることもあります。(笑)

 

K
そういう興味や経験が合わさって

カオマルが生まれたんですね。
カオマルを見ていると、
不思議と自分の知り合いの誰かに
似ている気がするなって思える事があって。
私も見ていたら「ニッ!」が、おじいちゃんに似ている、
と思ってプレゼントしました。

 


*カオマルの「ニッ!」。

 

吉田さん:
そうなんですか!
そうやって手に取ってくださる方は、
多いのかもしれませんね。

自分がデザインした時には
本当に思ってもいなかった事が色々おきていて、
誇らしい存在になりました。(笑)

 

K
では、最後にこちらをご覧になられている
皆さんにひとことお願いします。

 

吉田さん:
カオマルが多くの方に愛されていて、
また、お声もかけて頂けてとても嬉しく思っています。

自分がデザインした我が子で
もちろん気にはかけているんですけど、
世の中に出たのを見てしまうと、
成人して手を離れた子供のような感じで
どこか不思議な気持ちもあります。(笑)

カオマルは、持つ人によって自由度が高いアイテムなので、
今回のフルーツのシリーズも
手にした方が自由に付き合っていただいて、
それぞれの楽しさを見出してくれたら嬉しいです。

 

 

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