台東区の駒形にあるアッシュコンセプト本社では、さまざまな部署のスタッフが集まって、製品の企画や開発、販売戦略などに関する会議が行われています。その現場に極秘潜入して、こっそりと話を聞いてみようというこの企画。
5回目となる今回ピックアップしたのは、2021年4月に発売された +d『マスクノイエ』。コロナ禍で暗くなった世の中を明るくするために、デザイナーであるGentaChie(ゲンタチエ)のお二人がアッシュコンセプトへ持ち込んでくれたことをきっかけに製品化されたアイテムです。ではいつもの通り、入り口のドアをそ〜っと空けて、会議室に入ってみましょう……。
<今回の参加者>
KONCENT Staff Aさん:広報担当
KONCENT Staff Bさん:広報担当
KONCENT Staff Cさん:製品開発担当
KONCENT Staff Dさん:製品開発担当
KONCENT Staff Eさん:KONCENT 店舗担当
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【テーマ1】「1人に1個」は、愛がゆえ!?
KONCENT Staff A(以下:A):
今日はGentaChieさんによる『マスクノイエ』をピックアップします。まず売り上げの一部を医療従事者へと寄付するという取り組みも行っているこの製品は、どのように生まれたのですか?
KONCENT Staff C(以下:C):
デザイナーであるGentaChieのお二人が、憂鬱なコロナ禍の中で「何か自分たちでできることはないか」と考えた結果、自分たちを守ってくれているマスクをきちんと収納できる場所をつくるべきだという結論に至って、デザインしてくれたんだよね。最近になってまた感染者が増加している欧米諸国と違って、日本がこれだけ収束させることができた理由は、ワクチンはもちろんながら、「みんながきちんとマスクをしている」ということもあると思う。つまり誰もがマスクに守られているんだよね。だからそのマスクにもちゃんとした居場所をつくってあげたいという思いで製品化を決めました。
KONCENT Staff D(以下:D):
あの時、最優先で開発を進めましたよね。
C:そうだったね。やはりコロナ禍で暗くなってしまった世の中を、デザインで少しでも明るくしたいっていう強い願いがあったから。それに医療従事者の方たちが本当に大変な思いをされていたので、なんとかそのチカラになりたくて製品化を急ぎました。
KONCENT Staff E(以下:E):
発売と同時に、クリエイターの方々に参加してもらったキャンペーンもスタートさせて、それも話題にもなりましたね。
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*『マスクノイエ』をキャンパスに見立て、人気クリエイターに自由に表現してもらいました。
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A:では早速ですが、実際に使ってみた感想はどうですか?
KONCENT Staff B(以下:B):
私は使い捨ての不織布のマスクを使っているので、意外と家では使い道がなかったんです。それもあって、会社のデスクに置いて、ご飯を食べる時とか、飲み物を飲む時とかにマスクをかける一時的な保管場所として使っています。オフィスで食事をしている時、急に誰かがデスクに来たとしても、サッとマスクをつけられるので、とても便利です。
A:布製のマスクと違って、使い捨ての不織布マスクは折り畳めないから、『マスクノイエ』への使用対象にはしていなかったのですが、意外とかけられますよね。
B:そうなんです。最近はマスクをかけることにも慣れてきて、顔に装着してからではなくて、先に半分に折ってから着けるようになりました。それでより『マスクノイエ』にもかけやすくなるんですよね。
A:それ、分かります。顔に着けてから鼻の部分を指でギュッとすると、きれいに半分のところで折れないことがあって、ちょっとカッコ悪いんですよね。だから私も先に真ん中で折ってから着けていますよ。
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*不織布マスクだって、ほらこの通り。在宅ワークでも大活躍します。
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A:私は先日、親戚が入院したので、その時にプレゼントしたら病室で使ってくれました。食事の時にマスクの置き場所がないという問題が解消されて、すごく助かったみたいですよ。
C:ということは、1人が1個ずつ持っている状態で、学校の給食の時間に使う、なんていうのもいいかもね。
A:そう思います。形状がスマートでかさばらないから、使わない時には教室の後ろの棚の上にズラッと並べておいて、給食の時間になったら、みんなが取りに行くという方法ですね。
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*側面についた穴がポイント。指をひっかけられて、ストレスなく引き出せます。
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E:確かに「1人に1個」がいいですよね。例えば飲食店に置いてあったとして、知らない人がかけたであろう後に、自分のマスクをかけるのは誰だって抵抗があるから。
D:そうですね。私も元々1つ持っていて、2つ目を入手して夫用と分けたんです。夫のマスクと自分のマスクが重なるのがイヤだから。
C:え! 旦那さんに対して、なんだか冷たい!!(笑)
D:いやいや、違います。愛がゆえです!愛!! 万が一、自分が感染した時に、夫にも感染させないように!
C:え〜、本当かなぁ……(笑)
D:本当です! 愛です!!
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*たとえば夫婦で色分けして楽しむのも◎ もちろん”愛”がゆえ!
【テーマ2】マスクだけじゃない。使い方も楽しみ方もそれぞれに!
B:先ほど「1人に1個が望ましい」といった話が出ましたが、私の知り合いの美容院では、席ごとに『マスクノイエ』が置いてあって、お客さんが使うたびにアルコール消毒をしているようですよ。
C:なるほど。そういう使い方もあるんだね。美容院に行くと、髪を切っている間に着ける用の使い捨てマスクをもらえるけれど、自分が着けてきたマスクを置いておく場所がなくて困るよね。
E:たしかに目の前で毎回「シュッシュッ!」って除菌をしてくれれば、使ってもいいかも。
D:ということは、玄関に置いて、帰宅してから次の朝までマスクをかけておくという元々想定していた使い方ではなく、玄関以外の場所で一時的な保管場所として使う人の方が多そうですね。
A:私は玄関にも置いていましたよ。内側にちょっとした小物なら収納できるスペースがあるので、マスクと一緒に虫除けスプレーも置いていました。家の近くにある公園にジョギングに行くんですが、虫が多い場所があるので。
B:なるほど。マスク以外にも使えるってことですね。
C:僕も玄関に置いておいて、鍵をぶら下げるために使っていたよ。外出する時に忘れてはいけないものをまとめて収納しておくのもいいよね。
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*一緒に使うものは、近くにおいて置く。これ、上手な収納法の大原則です。
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A:もうひとついいなと思ったのは、丸洗いできることですね。やっぱり肌に触れるものをかけるし、子どもも使うから、衛生的に保つ必要があります。
B:あと子どもという視点で考えると、ここに絵を描いたりマスキングテープでデコレーションしたりして楽しむこともできますよね。元々がとてもシンプルなデザインだから。
A:うちの子どもは、内側のスペースにスマホを入れて動画を見たり、中にライトを入れて窓からこぼれる光を見ながら本物の家っぽく装飾したりしていましたよ。
C:そう言えば「コンセントカバーに使えないか」という声もあったよね。壁についているコンセントって、ちょっと不恰好だから、そこにかぶせるように『マスクノイエ』を置いて、窓 にコードを通すっていう。もちろん『マスクノイエ』に合った高さにあるコンセントじゃないと難しいかもしれないけど。
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*内側にライトを入れれば、間接照明に。さまざまな楽しみ方が可能です。
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A:みなさんの話を聞いていると、マスクを入れるという機能だけでなく、色々な使い方や楽しみ方があると分かりますね。
E:僕も家の中にある観葉植物と並べて楽しみましたね。
A:え?
E:すっごく相性がいいんですよ。グリーンと『マスクノイエ』。
B:ん??
E:森の中にたたずむ家っていう感じが出るんですよね。
D:中に何も入れず、ただ『マスクノイエ』を置くだけってことですか?
E:そうです。僕も使い捨ての不織布マスクを使っていて、家だと一時保管する必要もないので。ただただグリーンの横に置くだけです。すごくいい感じでインテリアと馴染みますよ。
D:それは……
B:別に『マスクノイエ』じゃなくてもいいような……
A:まあまあ(笑)。今後マスクが必要じゃなくなったとしても、楽しみ方はあるってことですよね。そんな世の中に早く戻ってほしいですね!
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*ここまで装飾・演出ができれば、あなたはもう立派な『マスクノイエ・マスター』!!
*壁につければ、見せる収納に。リズム感に溢れる壁画インテリアに早変わりします。
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